「お母さん達がコロナ前に離婚しててよかった!」
夏休み中、上の子に唐突に言われました。突然何事かと理由を尋ねました。
休校中や夏休み中、ステイホームで家にばかりいて3人でもギスギスすることがあった。そこにお父さんがいたら、お父さんとお母さんがケンカばかりしてギスギスどころじゃ済まかなかったと思う。
恐らくネットで「ステイホームでストレス」とか「コロナ離婚」とかそういう記事を読んでこんなことを言ったのだと思います。私は大笑いし、そうだね泥沼離婚になってたかもね、と同意しました。
面会交流もなかっただろうし、もっと遠くに県外に引っ越していたかもしれない、と上の子は続けました。
私は、県外への引っ越しはなかっただろう、知らない土地で子ども2人抱えて、新たに仕事を探すのは大変だし、今の場所に住んでいるのは、お父さんちの近くにいるためではなく、学校に近い場所で選んだからだ、などと話しました。
もしも、まだ離婚していなかったらと想像すると恐ろしいです。2人ともずっとテレワークで顔を突き合わせることになります。1階と2階で分かれて仕事をすることはできたでしょうが、食事の用意とか些細なことでケンカになったでしょう。少しずつエスカレートしていた暴力は、世間一般にDVと認められる形になっていたかもしれません。でも、コロナ禍では職場の友人に相談することもできなかっただろうし、実際の手続きなどに動き出すことも躊躇したかもしれません。となると、子ども達はいつまでも離婚に踏み出さない不仲の両親との巣篭もり生活に長期間ストレスを抱えたことでしょう。
何より、上の子が今の生活で良かったと感じていることに嬉しく思えたのでした。